著者額賀澪(著)出版社小学館発行日2017年12月ISBN9784094064773ページ数349Pキーワードひとりこしようがくかんぶんこぬー1ー1 ヒトリコシヨウガクカンブンコヌー1ー1 ぬかが みお ヌカガ ミオ9784094064773内容紹介青春小説の旗手デビュー作、待望の文庫化! 深作日都子は小学5年生の時、教師から金魚を殺した濡れ衣を着せられ、熾烈ないじめの対象となった。
そのときから日都子は、誰にも心を閉ざし、「みんな」には加わらない「ヒトリコ」として生きていく決心をする。
田舎の小学校の生徒達はそのまま中学校へ持ち上がる。
ヒトリコの心の支えは、ピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけ。
合唱の盛んな中学では生徒の間にカースト制度が生まれ、激しいいじめや陰口が横行する。
「みんな」に属している限り生徒間の闘いは続く・・・。
地元の高校の入学式。
小5で転校した冬希の姿がそこにあった。
モンスターペアレントの母親との暮らしに疲れ切った冬希は、母親を棄て、父親の地元に戻ってきたのだった。
何も変わらぬ故郷、仲間。
ただ、一人だけ全く変わってしまった日都子の姿に冬希は驚く。
そしてその原因が自分が飼い、置いてきた金魚と知り・・・。
誰もの心に突き刺さる、青春の残酷さ、閉塞感・・・・・・。
絶望的な孤独の末に見えてくるうっすらとした光。
必ず誰もの心の奥の奥に入り込み、内側からあなたの心を揺さぶる、苦くて新しい青春小説です。
【編集担当からのおすすめ情報】 額賀澪さんの鮮烈なデビュー作が待望の文庫化。
今回、この文庫化のために巻末には<文庫特別番外編>として、本編エンディングから約10ヶ月後の日都子と冬希の特別エピソードを書き下ろしていただきました。
高校一年生の最後、3月の修学旅行。
そこでの、心がほっこりする珠玉の短編です。
その後の日都子がどんな高校生活を送っているのか、冬希はどうなったのか。
どうぞ、お楽しみください。
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